「傷病手当金の出どころはどこなんだろう」「個人的なケガで働けないのに会社からお金をもらうのは申し訳ないな」と、傷病手当金の受給をためらっていませんか？
傷病手当金はあなたが今まで支払ってきた社会保険料から出されます。決して会社から出るお金でも、税金から出るお金でもありません。
この記事では、あなたに傷病手当金を出してくれる健康保険組合の調べ方と、健康保険組合の種類を紹介します。
- 傷病手当金の出どころ
- 健康保険組合の種類
この記事を読めば、傷病手当金をもらう後ろめたさが和らぎます。ぜひ最後までお読みください。
傷病手当金の出どころはあなたが天引きで支払ってきた社会保険料
傷病手当金の出どころは「保険者」です。「保険者」とは「〇〇健康保険協会」や「〇〇健康保険組合」という名称で、あなたやあなたの同僚が給料天引きで支払ってきた健康保険料をまとめて管理する組織です。
つまり傷病手当金とは、あなたが支払ってきた社会保険料をあなたが受け取る制度なのです。
あなたのお金を管理する「保険者」の名前は、健康保険証に書いてあります。あなたの健康保険証を見てみましょう。
保険者は大きく分けて3種類。傷病手当金の出どころはその一部
保険者は、大きく分けて3種類あります。細かく分けると18種類ありますが、定年退職者を対象とした区分もあり複雑なので、細かい区分についてはここで触れません。
傷病手当金が存在しない保険者もありますので、あなたの保険証の「保険者」を見たうえでお読みください。
- 市町村
- 〇〇健康保険協会
- そのほか
市町村の場合
健康保険証の「保険者」に書いてある団体名が市町村の場合、あなたが加入しているのは「国民健康保険」です。
自営業・無職の方が入る健康保険で、残念ながら、傷病手当金が存在しません。
「〇〇健康保険協会」の場合
健康保険証の「保険者」に書いてある団体名が「〇〇健康保険協会（〇〇＝都道府県名）」の場合、あなたが加入しているのは「厚生健康保険」で、傷病手当金を申請できます。
なお「〇〇」には都道府県が入り、例えば「東京都健康保険協会」や「大阪府健康保険協会」と表記されます。総称して「全国健康保険協会」や「協会けんぽ」と呼びます。
上記2つ以外の場合
健康保険証の「保険者」に書いてある団体名が市町村・全国健康保険協会以外の場合、あなたは個別の保険組合に加入しています。
よく似ていますが「健康保険協会」と「健康保険組合」は異なる組織です。その違いはこちら。
- 「〇〇健康保険協会」：協会けんぽ。中小企業が使用する、都道府県主導の健康保険
- 「〇〇健康保険組合」：大企業や公務員、特定の業種が個別に運営する健康保険
公務員（警察・教職員・議員など）といわゆる大企業に勤めている方たち、特定の業種に勤める方たちは、それぞれ個別の保険組合を組織し、それぞれの職種にあわせた運営をしています。
なお、定年退職者を対象とした健康保険には、傷病手当金が存在しません。なぜなら、年金を受給する選択肢があるからです。
4人に1人はこころの病気。なのに知らない方は一生受け取らない
あなたのまわりで傷病手当金を利用した方は何人いるでしょうか。受け取る資格があるにもかかわらず、ほとんどの方が苦しみながら労働を続けているのが現状です。
一説には日本人の30人に1人が精神障害、生涯を通じて4人に1人がこころの病気にかかると言われています。
10人いれば2〜3人が精神疾患を経験するのです。
傷病手当金の受給金額はツールで計算できる
傷病手当金の受給金額は給料明細があれば簡単に計算できます。あなたが申請したならいくら受給できるか、一度計算してみましょう。
傷病手当金は社会保険料から。出どころは気にせず受け取ろう
傷病手当金は、あなたが今まで支払ってきた社会保険料が元になっています。
あなたは辛い思いをしながら働いていませんか。傷病手当金はそんなあなたを助けるために存在します。あなたが健やかな毎日を取り戻すためにも、ぜひご検討ください。
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